テコム 出版事業部
医学関連書籍のご案内






国試/CBT/OSCE対策
  [シリーズの説明を見る]
臨床事例で学ぶ 医療倫理・法医学

臨床現場を想定したケース・プレゼンテーション。国試にもCBTにもPBLにも使えるエッセンス満載!

臨床事例で学ぶ 医療倫理・法医学

販売中
   紙書籍 
一杉正仁(滋賀医科大学社会医学講座教授)編著
執筆者一覧
B5判,136頁,2色刷
2017/02/27発行
¥4,070(本体¥3,700+税¥370)
ISBN 978-4-86399-376-1
試験でもPBLでも現場でも使える!
医療倫理と法医学を徹底的に学ぶ!
コアカリ・国試ガイドラインに準拠!
“WEB TEST PLUS”でランダムテストを実践!

まえがき
 近年の医学教育においては卒前教育と卒後教育の一貫性が課題となっています。すなわち,医学教育モデル・コア・カリキュラムと臨床研修の到達目標が同一になります。両者において,医師にまず求められるのは,人の命に深く関わり,健康を守るという医師の責務を十分に自覚し,患者中心の医療を実践しながら医師としての道を極めていく“プロフェッショナリズム”です。このために,医の倫理,医師の責務や裁量権を学び,患者を中心とする立場に立たなければなりません。また,医療安全はもちろんのこと,社会の安全を維持すべく,公衆衛生の向上に寄与することが求められます。医師に必要なのは,知識だけでなく,現場で問題を解決し実践することです。したがって,良き医師となって現場で活躍できる医師に数多く登場して頂きたく,本書を企画しました。扱う内容は,法医学,生命倫理学,予防医学と幅広く,臨床現場で実際に遭遇する状況において,どのように判断して問題を解決すべきか,そして予防のために何ができるかについてトレーニングすることを目的としています。
 本書で扱う内容の多くは,医師として具有すべき最低限度の内容であるゆえ,医師国家試験では「必修問題」の範疇に含まれます。もちろん,臨床実習前に習得しておくべき内容も多く,共用試験(CBT)でもよく出題されます。本書は,医療現場で役立つ実践書であり,かつ,卒前教育の試験対策にも役立ちます。本書で扱う内容は,臨床各科と密接に関係しているため,本書で学習することで,突然死,外傷,中毒などに関する傷病を復習することができます。本書が,法医学や生命倫理に関する定期試験のみならず,CBT,国家試験対策に利用されることを前提として,「Web Test Plus」を設け,自主的にWebで問題演習を行えるようにしました。
 本書を利用することで,幅広い視野をもった医療人になって頂ければ幸いです。そして,医療人として求められる社会的役割を忠実に実践されることを願って止みません。

 平成29年1月

滋賀医科大学社会医学講座教授  
一杉 正仁  

目次
第1章 医療倫理と法 ― 医師のあるべき姿,守るべきこと ―
 Case 1 患者の意向の尊重(患者中心型医療)
 Case 2 SPIKESモデル
 Case 3 セカンドオピニオン
 Case 4 治験審査委員会・倫理審査委員会〈IRB〉
 Case 5 患者の価値観の尊重
 Case 6 緊急治療の要否
 Case 7 尊厳死,リビング・ウィル
 Case 8 身体的苦痛の緩和
 Case 9 診療情報の開示
 Case 10 医師法
 Case 11 診療録・医療記録の管理と保存
 Case 12 医師の職業倫理指針
 Case 13 医師の責務
 Case 14 医行為と診療補助行為
 Case 15 GCP〈医薬品の臨床試験実施の基準〉
 Case 16 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉による届け出義務
 Case 17 認知機能の低下
 Case 18 母体保護法
第2章 社会問題と法医学 ― 事故や傷害を予防するために ―
 Case 19 児童虐待の予防
 Case 20 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律〈配偶者暴力防止法〉
 Case 21 労働者災害補償保険法
 Case 22 医療事故の防止
 Case 23 インシデント,アクシデント
第3章 死の判定と死亡診断・死体検案 ― 正しく「死」を診断する ―
 Case 24 出生と死亡および国際疾病分類
 Case 25 心臓死,脳死,脳死判定基準
 Case 26 臓器の移植に関する法律
 Case 27 死亡診断,死体検案(在宅死)
 Case 28 死亡診断,死体検案(診断検案の内容・手順など)
 Case 29 早期死体現象
 Case 30 死後経過時間の推定
 Case 31 法医解剖
 Case 32 来院時〈院外〉心肺停止〈CPA〉
 Case 33 乳幼児突然死症候群
第4章 外因死の診断と発生機序の解明 ― 外傷学を学ぶ ―
 Case 34 創傷の種類
 Case 35 頭部外傷
 Case 36 事故による障害(交通事故)
 Case 37 事故による障害(溺水)
 Case 38 熱 傷
 Case 39 低温・高温環境による疾患
 Case 40 電撃傷と感電死
第5章 中 毒
 Case 41 薬物依存・中毒
 Case 42 アルコールによる障害
 Case 43 農薬中毒
 Case 44 ガス中毒
第6章 血液学と法医学的鑑定
 Case 45 血液型,交差試験(クロスマッチ)
 Case 46 採血の副作用
 Case 47 血液型不適合妊娠
 Case 48 ヒト遺伝子検査
 Case 49 法医学的試料の採取
 Case 50 嬰児殺

TOP   


<<戻る
 632473