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新わかりやすい薬学生のための病態生理と薬物治療

薬学の先生が薬学生のために病態生理と薬物治療の押さえどころをわかりやすく解説! 豊富なイラストで解剖生理の基本がわかる!!

新わかりやすい薬学生のための病態生理と薬物治療

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   紙書籍 
厚味厳一(帝京大学薬学部教授)
小佐野博史(帝京大学薬学部教授)
田口恭治(元昭和薬科大学薬学部教授)
富岡佳久(東北大学大学院薬学研究科教授)
平野俊彦(東京薬科大学薬学部教授)

B5判,488頁,2色刷
2015/03/23発行
¥4,620(本体¥4,200+税¥420)
ISBN 978-4-86399-309-9
初学年の薬学生を対象に、薬学の先生がわかりやすく書いた病態生理の本。
掲載医薬品は、新しく認可された医薬品を加えバージョンアップ!
診断・治療方法等は、新しいガイドラインに沿った内容に。
図表を増やし、よりわかりやすく楽しく学べる紙面に。
主要な疾患については、臨床で役立つ症例を挿入。

はしがき
 疾病の原因や病態が,様々な自然科学分野の発展にともない明らかとなってきている。それによって分子標的薬や抗体製剤などの多くの医薬品が出現し,あるいは発売を待っている。わが国の医療は,このような先端医学の知識と技術を駆使したチーム医療を目標に,医師,薬剤師,看護師,検査技士などの医療従事者達がそれぞれの専門性を生かし,かつそれらを結集させて,患者の診断と治療を行う体制になってきている。そのため,各種疾病の病態を理解し,その基盤の上に適切な薬物治療を構築できる能力が,薬剤師にも求められている。また切れ味鋭い薬効の新薬には,その裏腹に危険な副作用や未知の有害作用が隠れている場合も少なくない。このような薬の安全な使用を推進するスペシャリストとしての薬剤師への期待が一層高まってきている。
 以上のような薬剤師を取り巻く環境の中で,6年制の薬学生には多学年にわたって疾病と薬物治療を学ぶ必要性が生じてきた。しかし一方で,薬学生のために分かりやすく書かれた病態生理と薬物治療に関する教科書は,まだ少ないのが現状である。本書は,そのようなニーズに応えるべく,6年制の薬学生が疾病の病態生理や症例に応じた薬物治療を分かりやすく学ぶことが出来るよう,医療薬学関係の大学教員が知識と経験を駆使して執筆を手がけたものである。一方で,医学の進歩は日進月歩であり,上述したような抗体医薬をはじめ新たな医薬品が次々と市場に登場している。そのような変化に対応するべく,このたび新版の発行に至った次第である。
 本書はオリジナルの図表を多く取り入れ,また症例とそのPharmaceutical Pointsを随所に挿入することにより,本文の解説内容がより理解しやすくなるよう心がけている。また,症例を総合的に判断し,そこから得られる情報を基に個別に薬物療法を設計していく力が今の薬学生に求められており,事実そのような薬剤師国家試験の問題が増えている。その意味でも,本書に取り上げた種々の症例で,自分の実力を試してみてほしい。なお本書は,各臓器・組織の基本的な配置や構造あるいは疾病における病的変化を概説することにより,基礎知識が十分でない初学年からでも勉強しやすいように工夫を凝らしてある。
 薬学6年制の皆さんは,いずれ薬剤師となり,薬物療法のスペシャリストとして第一線で活躍することになる。その際,本書で学んだことは実践でも必ず生きてくるであろう。薬学の意図するところは,言うまでもなく,患者の健康と福祉の向上に寄与することであり,薬学を学ぶ皆さんは,終始その目標と精神を忘れないでいただきたいと願う次第である。

2015年3月  
執筆者を代表して  

目次
Chapter1 神経疾患

総 論
各 論
 1 脳血管疾患
  1-1 脳出血
  1-2 クモ膜下出血
  1-3 一過性脳虚血発作
  1-4 脳梗塞
  1-5 脳腫瘍
  1-6 脳血管性認知症
 2 てんかん
 3 パーキンソン病
 4 アルツハイマー病
 5 片頭痛
 6 統合失調症
 7 うつ病・躁うつ病
 8 神経症
 9 心身症


Chapter2 骨・関節疾患

総 論
各 論
 1 骨粗しょう症
 2 骨軟化症,くる病
 3 変形性関節症


Chapter3 免疫疾患

総 論
各 論
 1 関節リウマチ
 2 全身性エリテマトーデス
 3 アナフィラキシー
 4 アレルギー性鼻炎
 5 アトピー性皮膚炎
 6 後天性免疫不全症候群
 7 臓器移植


Chapter4 心臓・血管系疾患

総 論
各 論
 1 高血圧
 2 不整脈
 3 虚血性心疾患
  3-1 狭心症
  3-2 心筋梗塞
 4 心不全


Chapter5 腎・泌尿器疾患

総 論
各 論
 1 尿路結石
 2 前立腺肥大症
 3 前立腺がん
 4 尿路感染症
  4-1 膀胱炎
  4-2 腎盂腎炎
 5 糸球体腎炎
  5-1 急性糸球体腎炎
  5-2 急速進行性糸球体腎炎
  5-3 慢性糸球体腎炎
 6 腎不全
  6-1 急性腎不全
  6-2 慢性腎不全
 7 ネフローゼ症候群
  微小変化型ネフローゼ症候群

Chapter6 生殖器疾患

総 論
各 論
 1 女性生殖器の病気
  1-1 異常妊娠
  1-2 異常分娩
  1-3 不妊症
  1-4 乳がん
  1-5 子宮体がん
  1-6 子宮頸がん
  1-7 子宮内膜症
 2 男性生殖器の病気
  2-1 勃起障害
  2-2 男性不妊症


Chapter7 呼吸器疾患

総 論
各 論
 1 慢性閉塞性肺疾患
 2 気管支喘息
 3 肺 炎
 4 間質性肺炎
 5 肺結核
 6 肺がん


Chapter8 消化器疾患

総 論
各 論
 1 逆流性食道炎
 2 胃潰瘍,十二指腸潰瘍
 3 肝 炎
 4 膵 炎
 5 胆石症
 6 過敏性腸症候群
 7 炎症性腸疾患
 8 消化器がん
  7-1 食道がん
  7-2 胃がん
  7-3 大腸がん
  7-4 肝臓がん
  7-5 膵臓がん


Chapter9 血液・造血器疾患

総 論
各 論
 1 貧 血
  1-1 鉄欠乏性貧血
  1-2 溶血性貧血
  1-3 発作性夜間ヘモグロビン尿症
  1-4 巨赤芽球性貧血
  1-5 再生不良性貧血
  1-6 腎性貧血
 2 白血病
  2-1 急性白血病
  2-2 慢性白血病
 3 播種性血管内凝固症候群
 4 血友病
 5 悪性リンパ腫
  5-1 非ホジキンリンパ腫
  5-2 ホジキンリンパ種
 6 紫斑病
 7 白血球減少症
 8 血栓・塞栓
 9 多発性骨髄腫


Chapter10 眼疾患

総 論
各 論
 1 緑内障
 2 白内障
 3 ぶどう膜炎


Chapter11 耳鼻・咽喉疾患

総 論
各 論
 1 めまい
 2 メニエール病
 3 鼻 炎
 4 副鼻腔炎
 5 中耳炎


Chapter12 内分泌・代謝疾患

総 論
  内分泌疾患
各 論
 1 甲状腺機能亢進症/低下症
 2 クッシング症候群
 3 尿崩症
 4 副甲状腺機能亢進症/低下症
 5 アルドステロン症
 6 アジソン病

総 論
  代謝疾患
各 論
 1 糖尿病
 2 脂質異常症
 3 高尿酸血症,痛風


Chapter13 炎 症

総 論
各 論
 1 かぜ症候群
 2 腰痛症,頸肩腕症候群,腱鞘炎(ばね指)
 3 口内炎,歯髄炎,歯肉炎,歯周炎


Chapter14 皮膚疾患

総 論
各 論
 1 皮膚真菌症
 2 じん麻疹
 3 薬 疹
  Stevens-Johnson症候群,中毒性表皮壊死症
 4 光線過敏症
 5 褥 瘡


Chapter15 感染症


Chapter16 医薬品と禁忌,相互作用


文 献

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