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日本における伝染病との闘いの歴史

明治から昭和初期にかけて厖大な数の患者が発生した伝染病は、どのように消えていったのか。また、今なお続く感染症の恐怖とは…
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日本における伝染病との闘いの歴史

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菅又昌実(首都大学東京大学院人間健康科学研究科・教授)
[みみずく舎:発行]
四六判,192頁,1色刷
2010/12/10発行
¥1,760(本体¥1,600+税¥160)
ISBN 978-4-86399-054-8
明治、大正、昭和初期にかけて厖大な数の患者が発生した伝染病がどのように起こり、撲滅され、消えていったのか。
人から動物へ、動物から人へ、人獣共通感染症とは。
制御された天然痘、日本住血吸虫、小児麻痺、日本脳炎がある一方、結核などの再興感染症、そしてHIV/AIDSなど新たな感染症とは今なお闘いの真最中。これら、新興、再興感染症について現状と行く末は。
感染症の専門家はどのように伝染病に対処し、効果的な対策を打ちたてていったか。

はじめに
 現代の日本は、感染症の流行という観点からは、“世界一清潔な国”と言っても決して言い過ぎではない。今でも世界の発展途上国では毎年1200万人もの子供が四歳までに死亡しており、その主な原因は、消化器系や呼吸器系の感染症による。しかし、日本においても今から90年ほど前には同様の状況であった。河野稠果によれば、1921〜26年で男子は出生後1年間以内に16%が死亡し、5歳まで生存するのはわずかに76%であったという。当時、衛生水準を低くする様々な原因があったが、やはり消化器系、および呼吸器系を冒す感染症の蔓延が最も大きな理由であった。
 その後、我が国の感染症研究に携わる者のたゆまぬ努力により、生命を脅かす多くの感染症を制御出来るようになった。本書は、そうした感染症との闘いの渦中に身を投じた研究者自身によって綴られた闘いの歴史である。
 感染症の脅威はどの人にも等しく及ぶものである。“故きを温ねて新しきを知る”、蛮勇を振るうことでもなく、恐れすぎることでもなく、“正しく恐れる”ために本書が多くの人に読まれ、新たな段階にある新興再興感染症との闘いに備える心構えに役立つことを期待する。
 2010年11月

菅又 昌実

目次
1 感染症との新たな闘いに向けて
2 感染症はどのように広がるのか、それをどう抑えるのか
3 ヒトから動物へ、動物からヒトへ―人獣共通感染症
4 いまだに猛威をふるう結核
5 いかにして日本脳炎はなくなっていったのか
6 地上から消えた天然痘
7 日本から消えた小児麻痺
8 変貌するB型肝炎
9 HIV・AIDSとの闘い
10 最後の風土病・日本住血吸虫症はどのように撲滅されたのか
おわりに

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