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わかりやすい与薬(第6版)

全編オールカラーへリニューアル! 実習,臨床で必ず役立つ薬と注射の本!

わかりやすい与薬(第6版)

販売中
   紙書籍 
石塚睦子(了コ寺大学准教授)
黒坂知子(元茅ケ崎看護専門学校学校長)
B5判,256頁,4色刷
2019/02/27発行
¥2,970(本体¥2,700+税¥270)
ISBN 978-4-86399-438-6
実習・臨床現場に必携の一冊が「全編オールカラー」となってリニューアル!
与薬や注射に必要な手技を看護師目線でわかりやすく詳細に解説しています。
学校での授業時間だけでなく、臨地実習や看護の現場において、必要時に独学で役立てられる内容です。
「薬と注射の知識」だけでなく、看護の役割や安全面への配慮、関係の深い法律・判例まで網羅的に学べる一冊です。

はじめに
 2000年に,看護学生・新人看護師さんの学習参考書としてこの本を出版してから早19年が経過しました。その後,全国各地から看護学生・看護師さんのほか,看護学校の先生,薬剤師さんたちがこの本を役立ててくださっているという嬉しいお便りを頂戴し,ありがたく思っています。
 この本は,与薬に関する看護全般についてまとめてあります。学校での授業時間だけでなく,臨地実習,看護の現場において,必要時に独学でも役立てられる内容です。
 初版からこの本で配慮している点と,今回加筆・修正した点は,以下の通りです。

看護の安全教育がより叫ばれている昨今,事故事例と安全対策の内容を充実。
注射の安全部位の根拠を正確で緻密な解剖図で説明。
注射の手技は,できるだけ実施者の目線から見た手位置の写真で掲載。実施者の正面から撮影した写真の場合,初学者にはわかりにくいからです。
できるだけ最新の器具を紹介。
看護は人相手の仕事であり,看護する時に人間的で温かい配慮が重要となるため,実践で活かせるような与薬時の言葉がけの例や態度のポイントを説明。
第2版改訂以降,時代の変化に応じ “看護師” ・ “厚生労働省” へ名称を変更。2002年より,厚生労働省の「静脈注射は看護師業務の範疇」という解釈に変更。
第4版から,「注射針」や「輸液・輸血セット」は国際標準化機構(ISO)規格へ統一。
第5版では,コアリングに関する様々な考え方をシンプルに整理。
今回の改訂第6版では,感染予防のためスタンダードプリコーション(標準予防策)を徹底。

 最後になりましたが,本書出版にあたりテコム 出版事業本部の中村亮子様,小林奈央様,協力企業の皆様,家族・知人,多くの方々に協力を頂きました。心より感謝申し上げます。

2019年2月  
了コ寺大学健康科学部看護学科 准教授  
石塚睦子  

目次
第1章 与薬の基礎知識
1 薬物とは
  薬物の定義
  薬物の誕生過程
  薬物の名称
2 薬物の取り扱い
  麻薬,向精神薬,覚醒剤
  毒薬,劇薬,普通薬
  用量・作用に関する用語
  薬物の計量法
  投与方法
3 薬物の体内動態と薬効
  薬物の体内動態
  薬効に影響を与える因子
4 与薬の指示と情報
  指示の種類と内容
  与薬のとき必要な情報源
5 薬物の保管
  薬物の管理方式
  保管・取り扱いに関する記号

第2章 内用薬
1 内用薬とは
  内用薬の種類
  内用薬の吸収経路
  内用薬の与薬時間
2 内服薬
  内服与薬に関する基礎知識
  必要物品・与薬方法
3 舌下錠
  目 的
  必要物品・与薬方法
4 トローチ(口中錠)
  目 的
  必要物品・与薬方法

第3章 外用薬
1 外用薬とは
  外用薬の種類
  外用薬の吸収経路
2 含嗽剤
  必要物品・与薬方法
3 吸入剤
  必要物品と方法
4 咽頭塗布剤
  必要物品・与薬方法
5 点眼薬
  必要物品・与薬方法
6 点入(眼軟膏塗布)剤
  必要物品・与薬方法
7 点耳薬
  必要物品・与薬方法
8 点鼻薬
  必要物品・与薬方法
9 軟 膏
  必要物品・与薬方法
10 湿布剤(パップ剤),貼付剤
  必要物品・与薬方法
11 坐薬(坐剤)
  必要物品・与薬方法

第4章 内用薬・外用薬と安全・安心な内用・外用薬与薬のために
  確 認
  安心できる説明

第5章 注射-器具と薬品
1 注射とは
  注射のはじまり
  注射の種類
  注射の吸収速度
  注射薬の吸収経路
2 注射器具
  注射器
  注射針
  注射器と注射針の接続とキャップの取り方
  注射針の刃面と注射器の目盛を合わせることについて
  点滴セット
  延長チューブ
  三方活栓
  針を用いない閉鎖式輸液ライン器具
  フィルター
  連結管
  シリンジポンプ
  輸液ポンプ
3 注射薬
  アンプル
  バイアル
  輸液剤

第6章 注射-方法と援助
1 皮内注射
  注射部位
  必要物品
  注射の手技と物品配置の例
  皮内注射の実施
2 皮下注射
  皮下注射の基礎知識
  注射部位
  皮下注射の必要物品
  皮下注射の実施
3 筋肉注射
  筋肉注射の基礎知識
  注射部位
  筋肉注射の必要物品
  筋肉注射の実施
4 静脈内注射
  静脈内注射の基礎知識
  注射部位
  静脈内注射の必要物品
  静脈注射の実施
5 点滴静脈内注射
  点滴静脈内注射の基礎知識
  注射部位
  翼状針での点滴の必要物品
  翼状針での点滴の準備
  翼状針での点滴の実施
  点滴滴下数・所要時間(分)の計算
  点滴滴下不良・点滴部位の疼痛の原因と対策
  点滴の更新
  翼状針での点滴の終了
  静脈留置針での点滴の必要物品
  静脈留置針での点滴の実施
  管 注
  側 注
  輸液ポンプによる点滴静脈内注射
  シリンジポンプによる静脈内注射
  その他の輸液剤の投与方法
  左利きの看護師の注射手技

第7章 注射と安全
1 注射と法律
  看護師が行える注射の範囲
  看護学生の場合
  患者が行う自己注射
  注射に関連する医療事故と判例
2 注射の利点と欠点
  利 点
  欠点・危険性
3 安全・安心な注射のために
  確 認
  清潔・感染予防
  注射の速度について
  異物や空気の混入防止
  注射薬の配合変化・経時的変化への対策
  保管対策
  薬物過敏症への対策
  注射部位に適した薬液の使用
  安全な部位の厳守
  安心できる説明と態度
  痛みへの配慮
  抗がん剤の漏れ防止
  廃棄物の処理

第8章 小児・高齢者・妊産婦の与薬
1 小児への与薬
  総 論
  経口与薬
  坐 薬
  皮内注射
  皮下注射
  筋肉注射
  点滴静脈内注射
2 高齢者への与薬
  高齢者の心身の特徴と薬理作用
  高齢者の薬物療法における“5S”
  高齢者の薬物療法に対する看護師の役割
3 妊産婦への与薬
  妊産婦の心身の特徴と薬理作用
  妊産婦の薬物療法における看護師の役割

参考文献
協力企業一覧

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