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あたらしい疾病薬学

薬学・新コアカリ対応!疾患を病態生理、症状などから学び適切な薬物治療を理解する

あたらしい疾病薬学

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   紙書籍 
澤木康平(横浜薬科大学教授)編
篠塚達雄(横浜薬科大学教授)編
弓田長彦(横浜薬科大学教授)編
松田佳和(日本薬科大学教授)編
小佐野博史(帝京大学薬学部教授)編
重山昌人(横浜薬科大学教授)編
執筆者

B5判,440頁,1色刷
2016/09/29発行
¥6,380(本体¥5,800+税¥580)
ISBN 978-4-86399-372-3
主な疾患を対象に病態生理,症状,原因などわかりやすく解説!
薬物治療の基礎から臨床にわたる幅広い専門知識が身につく!
現場の薬剤師にも活用してもらいたい一冊!
ふんだんに盛り込んだ図表で理解度アップ!
    [正誤情報]

刊行にあたって
 適切な薬物治療を行うためには疾患をよく理解し,患者情報に応じた治療薬の選択,用法,用量の設定が非常に重要です.そのためには薬理,病態,薬物治療に関する基本的なことや,医薬品の安全性,治療ガイドラインなどの知識を修得しておくことが必要です.
 前書の『疾病薬学』は,薬学教育6年制がスタートした翌年(平成19年)に,医療薬学教育を行うにあたり,疾患の概念,症状,検査値,疫学や治療ガイドライン,治療薬などの知識を総括的に学ぶことができる教科書の必要性が求められ,病態生理学を通した疾病の理解と知識を総合的に学ぶことができる教科書の企画・編集が行われ,出版されました.
 さらに,薬学教育6年制から10年余りが経ち,平成27年には薬学教育モデル・コアカリキュラムが改訂されました.その内容から医療薬学教育の充実と,患者情報を解析し,適正かつ最良の薬物治療を実施するための高い知識と優れた技能を身につけることの重要性がますます求められることになりました.
 このような経緯から,今回,『疾病薬学』の全面的な書き直しを行い,『あたらしい疾病薬学』として出版することにしました.内容は,改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムに沿って,「神経系の疾患と薬」から「病原微生物(感染症)・悪性新生物(がん)と薬」まですべての項目を網羅したものとなっています.また,多くの疾患について理解することは非常に大変ですので,本書では各疾患の「概念・病態」「症状」「検査・診断」「治療」の重要な点を簡潔明瞭に記述し,一読することで各疾患を効率的に理解できるようにしました.
 薬剤師に求められる知識の中でも,薬物治療は重要な位置を占めています.本書が,将来,薬剤師として医療分野で活躍する薬学生にとって薬物治療の基礎から臨床にわたる幅広い専門知識の修得に役立つことを願っています.また,現在,薬剤師として医療現場で従事されている方々が参考図書として活用していただけることを,心より願っています.
 最後に,本書の出版に多大なご尽力をしていただいたテコム出版事業部の方々に心から感謝を申し上げます.

  2016年9月

編集者および執筆者一同  

目次
1 個別化医療
1.1 薬物治療・テーラーメイド医療
1.2 薬効に影響を与える因子
 1.2.1 用 法
 1.2.2 用 量
 1.2.3 身 体
1.3 テーラーメイド医療の専門家を目指すには
 1.3.1 EBMに根差した治療
 1.3.2 分子標的治療薬
 1.3.3 遺伝子多型と遺伝的酵素欠損
1.4 その他
 1.4.1 心理効果:偽薬(プラセボ)と反偽薬(ノセボ)
 1.4.2 時間治療
 1.4.3 食事の影響
 1.4.4 疾患による影響

2 神経系の疾患と薬
2.1 中枢神経系疾患の薬,病態,治療
 2.1.1 統合失調症
 2.1.2 うつ病(大うつ病性障害),躁うつ病(双極性障害)
 2.1.3 不安障害(パニック障害と全般性不安障害),心身症,不眠症
 2.1.4 てんかん
 2.1.5 脳血管障害:脳内出血,脳梗塞(脳血栓,脳塞栓),一過性脳虚血発作,くも膜下出血
 2.1.6 Parkinson(パーキンソン)病
 2.1.7 認知症(Alzheimer(アルツハイマー)型認知症,脳血管性認知症)
 2.1.8 片頭痛
 2.1.9 その他
2.2 体性神経系に作用する薬・筋の疾患の薬,病態,治療
 2.2.1 進行性筋ジストロフィー
 2.2.2 Guillain-Barre(ギラン・バレー)症候群
 2.2.3 重症筋無力症
演習問題

3 免疫・炎症・アレルギーおよび骨・関節の疾患と薬
3.1 免疫・炎症・アレルギー疾患の薬,病態,治療
 3.1.1 じんま疹
 3.1.2 接触性皮膚炎
 3.1.3 アレルギー性鼻炎
 3.1.4 アレルギー性結膜炎
 3.1.5 花粉症
 3.1.6 消化管アレルギー
 3.1.7 Stevens-Johnson(スティーブンス・ジョンソン)症候群
 3.1.8 中毒性表皮壊死症(TEN)
 3.1.9 薬剤性過敏症症候群
 3.1.10 薬 疹
 3.1.11 アナフィラキシーショック
 3.1.12 尋常性乾癬
 3.1.13 水疱症
 3.1.14 光線過敏症
 3.1.15 ベーチェット病
 3.1.16 悪性貧血
 3.1.17 アジソン病
 3.1.18 多発性硬化症(MS)
 3.1.19 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
 3.1.20 シェーグレン症候群
 3.1.21 全身性エリテマトーデス(SLE)
 3.1.22 強皮症
 3.1.23 多発性筋炎/皮膚筋炎
 3.1.24 臓器移植,拒絶反応および移植片対宿主病(GVHD)
3.2 骨・関節・カルシウム代謝疾患の薬,病態,治療
 3.2.1 関節リウマチ(RA)
 3.2.2 骨粗鬆症
 3.2.3 変形性関節症(OA)
 3.2.4 副甲状腺機能亢進・低下症
 3.2.5 骨軟化症,くる病
 3.2.6 悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症
演習問題

4 循環器系・血液系・造血器系・泌尿器系・生殖器系の疾患と薬
4.1 循環器系疾患の薬,病態,治療
 4.1.1 不整脈および関連疾患
 4.1.2 急性・慢性心不全
 4.1.3 虚血性心疾患(狭心症,急性心筋梗塞)
 4.1.4 高血圧症:本態性高血圧症,二次性高血圧症(腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症)
 4.1.5 閉塞性動脈硬化症(ASO)
 4.1.6 心原性ショック
 4.1.7 弁膜症
 4.1.8 先天性心疾患
4.2 血液・造血器系疾患の薬,病態,治療
 4.2.1 貧 血
 4.2.2 播種性血管内凝固症候群(DIC)
 4.2.3 血友病,特発性血小板減少性紫斑病(ITP),血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),白血球減少症,血栓塞栓症
4.3 泌尿器系・生殖器系疾患の薬,病態,治療
 4.3.1 腎不全(急性・慢性腎不全)
 4.3.2 ネフローゼ症候群
 4.3.3 過活動膀胱・低活動性膀胱
 4.3.4 慢性腎臓病
 4.3.5 糸球体炎
 4.3.6 糖尿病性腎症
 4.3.7 薬剤性腎症
 4.3.8 尿路結石
 4.3.9 前立腺肥大症
 4.3.10 子宮内膜症
 4.3.11 子宮筋腫
 4.3.12 その他
演習問題

5 呼吸器系・消化器系の疾患と薬
5.1 呼吸器系疾患の薬,病態,治療
 5.1.1 気管支喘息
 5.1.2 慢性閉塞性肺疾患,喫煙に関連する疾患(ニコチン依存症を含む)
 5.1.3 間質性肺炎
5.2 消化器系疾患の薬,病態,治療
 5.2.1 総 論
 5.2.2 上部消化管疾患
 5.2.3 炎症性腸疾患
 5.2.4 肝疾患(肝炎,肝硬変,薬剤性肝障害)
 5.2.5 膵 炎
 5.2.6 胆道疾患
 5.2.7 機能性消化管障害(過敏性腸症候群)
 5.2.8 便秘,下痢
 5.2.9 悪心,嘔吐
 5.2.10 痔
演習問題

6 代謝系・内分泌系の疾患と薬
6.1 代謝系疾患の薬,病態,治療
 6.1.1 糖尿病とその合併症
 6.1.2 脂質異常症
 6.1.3 高尿酸血症,痛風
6.2 内分泌系疾患の薬,病態,治療
 6.2.1 Basedow(バセドウ)病
 6.2.2 甲状腺炎(慢性甲状腺炎,破壊性甲状腺炎)
 6.2.3 中枢性尿崩症(バゾプレシン分泌低下症)
 6.2.4 その他
演習問題

7 感覚器・皮膚の疾患と薬
7.1 感覚器疾患の薬,病態,治療
 7.1.1 眼科疾患・総論
 7.1.2 緑内障
 7.1.3 白内障
 7.1.4 加齢黄斑変性
 7.1.5 糖尿病網膜症
 7.1.6 ぶどう膜炎
 7.1.7 網膜色素変性症
 7.1.8 めまい(動揺病)
 7.1.9 メニエール病
 7.1.10 口内炎
 7.1.11 咽頭炎
 7.1.12 扁桃炎
 7.1.13 急性喉頭蓋炎
7.2 皮膚疾患の薬,病態,治療
 7.2.1 アトピー性皮膚炎
 7.2.2 皮膚真菌症
 7.2.3 褥 瘡
演習問題

8 病原微生物(感染症)・悪性新生物(がん)と薬
8.1 細菌感染症の薬,病態,治療
 8.1.1 呼吸器感染症
 8.1.2 消化器感染症
 8.1.3 感覚器感染症
 8.1.4 尿路感染症
 8.1.5 性感染症
 8.1.6 脳炎,髄膜炎
 8.1.7 皮膚細菌感染症
 8.1.8 感染性心内膜症,胸膜炎
 8.1.9 薬剤耐性菌による院内感染
 8.1.10 全身性細菌感染症
8.2 ウイルス感染症およびプリオン病の薬,病態,治療
 8.2.1 ヘルペスウイルス感染症(単純ヘルペス,水痘・帯状疱疹)
 8.2.2 サイトメガロウイルス感染症
 8.2.3 インフルエンザ
 8.2.4 ウイルス性肝炎(HAV,HBV,HCV):急性・慢性肝炎,肝硬変,肝細胞がん
 8.2.5 後天性免疫不全症候群(AIDS)
 8.2.6 ウイルス感染症(プリオン病を含む)
8.3 真菌感染症の薬,病態,治療
8.4 原虫・寄生虫感染症の薬,病態,治療
 8.4.1 原虫感染症
 8.4.2 寄生虫感染症.
8.5 悪性腫瘍の薬,病態,治療
 8.5.1 白血病
 8.5.2 消化器系の悪性腫瘍
 8.5.3 肺がん
 8.5.4 頭頸部・感覚器の悪性腫瘍
 8.5.5 生殖器の悪性腫瘍
 8.5.6 腎・尿路系の悪性腫瘍
 8.5.7 乳がん
演習問題

演習問題解答

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