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歯科国試ANSWER2024 Vol.10 歯科補綴学2(全部床義歯学/部分床義歯学)
p.5 97B-15 選択肢考察 選択肢c,d,e・Point 3,5行目  [2023/11/17追加]
選択肢考察
×c 喪失歯の増加に伴って口唇を支えていた歯がなくなるため,口唇は内側に凹むようにな
×d 喪失歯の増加に伴って,下顎は前方に突き出して噛もうとするため,下顎は,アンチロックワイズ方向に回転する。
×e 選択肢考察dで述べたように,下顎は前方に回転し,下顎角は鈍角化する。

Point
・口唇の内転
下顎角の鈍角化
選択肢考察
×c 喪失歯の増加に伴って口唇を支えていた歯がなくなるため,口唇は内側に凹むようになり,赤唇が菲薄化する
×d 咬合高径の喪失が起こると,下顎が回転しオトガイ部は前方偏位する
×e 下顎角は加齢変化により鈍角化するため,喪失歯数が多い高齢者では鈍角化していると考えられる

Point
・口唇の内転による赤唇の菲薄化
人中,オトガイ唇溝の不明瞭化

p.58 112B-54 アプローチ・画像断断・選択肢考察 選択肢b  [2023/11/17追加]
アプローチ
 写真および設問より義歯製作過程であることから,ろう義歯を用いた咬座印象を行ったものと判断できる。咬座印象は印象時に,顎堤粘膜への機能圧(咬合圧)を,手指圧よりも機能状態に近い形で付与できるという利点があることに加え,咬合採得終了後のステップ(ろう義歯試適時)で咬座印象することにより補正する意味もある。

画像診断
咬座印象

選択肢考察
〇b 設問文の「この操作」はいわゆる咬座印象と解すれば,ろう義歯だけでなく現有義歯や複製義歯などを用いることもある。
アプローチ
 写真ではろう義歯の粘膜面を印象採得しており,咬合圧印象か咬座印象を行っているのかわからないが,選択肢b「現有義歯を用いることがある」が正解であることから,咬合圧印象であることがわかる。
 咬合圧印象は,支持を増強するために咬合力で粘膜を加圧する印象であり,咬合床,ろう義歯,使用中の義歯,コピーデンチャー等で行うことができる。
 咬座印象は,ろう義歯の内面を印象しそのまま埋没重合することで,義歯製作過程でのエラーを改善する目的で行う。


画像診断
咬合圧印象

選択肢考察
〇b 咬合圧印象は,咬合床,ろう義歯,使用中の義歯,コピーデンチャー等で行うことができる。