模擬試験訂正情報

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第112回医師国試対策模擬試験 訂正情報

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更新日 : 17/11/24

第2回

E問題13;解説書 p.320~321 複数答を正解といたします。 [17/11/24掲載]
 本問では「尤度比5の検査を行った」としておりますが、「尤度比5の検査所見が得られた」とは明記していなかったため、選択肢c、eのいずれかを選択した場合を正解とさせていただきます。
 国試で、例えば「感度90%、特異度95%の検査を行った」などのような問題の場合は、「感度90%、特異度95%の検査結果を得ている」と判断すべきですが、109回国試F-10のように「事前確率が20%のときに尤度比4の所見があれば」などのように記載されている問題が存在します。
 本問は前者(「検査結果を得ている」という前提)での出題でしたが、本問における尤度比は指定されていないとも解釈することもでき、その場合は条件が不足していると判断できます。

 以下、本問について詳しく解説させていただきます。なお、「尤度比」を「陽性尤度比」として解説いたしますが、陰性尤度比であっても基本は同じです。

 「尤度比」とは、疾患に罹患している人が検査陽性になる確率を、疾患に罹患していない人が検査陽性になる確率で割ったものです。
 つまり「尤度比5の検査」とは、疾患に罹患している人では、罹患していない人に比べて5倍陽性になりやすい検査ということになります。あくまでも検査の特性を示す数値であって、実際にどのような検査結果が出るかは分かりません。
 念のために他の用語についても定義を確認しておきますと、「検査前確率」は検査を行う前の段階でその人が疾患に罹患している確率、「検査後確率」は検査である結果が得られた場合に本当に疾患に罹患している確率です。

 ここからは選択肢考察に記載された四分表に基づいて説明します。
 本問では検査前確率と尤度比が明記されていますので、選択肢考察①~④の考え方により、A~Dの関連性が判明します。
 この後、選択肢考察⑤では検査後確率としてA/(A+C)としていますが、これは検査陽性だった場合に本当に疾患に罹患している確率です。これが検査後確率となるには、検査結果が陽性だったとの前提が必要です。
 もし検査結果が陰性だった場合、検査後確率はB/(B+D)となりますが、④に示された式を用いて計算しても変数が残ってしまい、選択肢a~dのような数値にはなりません。

 つまり、本問においては「検査結果が陽性だった」(一般化した表現なら「尤度比5の検査所見が得られた」)という前提があれば正解はcですが、これが明記されていませんので条件次第では回答不能となり、選択肢eが正解ということになります。

 本問はより正確を期するためには、「検査前確率が25%のとき尤度比5の検査所見が得られた場合の検査後確率はどれか」とすべきでした。
 混乱を招きましたことをお詫び申し上げます。